第1章 ゲームの進行



この章では、『マジカルガールクエスト』の、一般的なゲームの進み方について説明します。


1.フェイズ

『マジカルガールクエスト』のセッション(1回のシナリオのプレイ)は、次のフェイズから成り立っています。

(1) プロローグフェイズ
物語でいえば、冒頭部分です。タイトル前のアバンタイトルに当たる部分でしょうか。
魔法少女たちが、事件や異変に遭遇したり、シナリオの重要人物と出会ったりするフェイズです。

(2) 日常フェイズ
このフェイズは、入れなくてもかまいません。
ここは、物語やアニメでいうところのAパート。魔法少女たちが、日常を過ごしたり、事件や異変の調査をしたりするフェイズです。

(3) メインフェイズ
魔法少女たちが『迷宮』のダンジョンに踏み込み、黒幕のところを目指すフェイズです。

(4) クライマックスフェイズ
黒幕との決戦を行うフェイズです。物語で、一番盛り上がるところですね。

(5) エピローグフェイズ
読んで字のごとく。物語のエピローグとなるフェイズです。
PCのレベルアップなどもここで行います。

日常フェイズとメインフェイズについては、この後で説明します。

なお、必ずしもこの通りに進めなければいけないというわけではありません。
例えば、メインフェイズを省いて、日常フェイズからいきなりクライマックスフェイズにうつったり、あるいは、プロローグフェイズと日常フェイズを省いて、いきなりメインフェイズに移行するダンジョンアタックのようなシナリオにすることもできます。


2.日常フェイズ

日常フェイズでは、日常を過ごしたり、情報を収集したりします。

(1) ターン
日常では、PCたちが一人ずつ順に行動し(複数のPCたちが一緒に行動することもできます)、全員が終わったところで1ターンが終了となります。
そして、GMが決められたターン数が経過したところで、日常フェイズが終了します。

(2) 日常フェイズでの判定
自分の番が回ってきたプレイヤーは、自分のPCがどんなことをするかを宣言したあとに、GMが指示した能力値で成功チェックを行います。そして成功したら、何らかの情報を得たり、あるいは後述するクライマックスアクトを使うことができます。

(3) シーン
シーンとは、ゲーム中の場面のことです。 セッションは、このシーンの連続から成り立っています。例えば、『襲われてる女の子を助けるシーン』→『女の子と会話したり遊んだりするシーン』→『その女の子を襲いに来たボスを倒すシーン』という具合です。
GMは、シナリオに用意してあるシーン以外にも、必要に応じてシーンを作っても構いません。また、プレイヤーが、後述するクライマックスアクトの使用を宣言した場合は、それに対応するシーンも作ることができます。
シーンに参加するためには、そのシーンに登場していなければなりません。シーンに登場していないPCは、そのシーンにおいて、何もすることができません。
キャラクターは、自由にシーンから退場することができます。
シーンには、最初から登場しているキャラクターが決められています(シーン開始時に、『このシーンは○○さんのシーンだよ』という具合に宣言します)が、登場していないキャラクターも、GMが許可すれば自由にそのシーンに登場することができます。また、GMは自由に、任意のキャラクターをそのシーンに登場させることができます。


3.メインフェイズ

(1) シーン
メインフェイズでも、シーンがあります。メインフェイズでは、ダンジョンの部屋の一つ一つをシーンとして扱います。
各PCは1シーンに1回だけ、休憩して、HPとMPを1d点だけ回復させることができます。


4.クライマックスアクトとCP

日常フェイズや戦闘では、クライマックスアクトを使うことによって、CPを獲得することができます。
日常フェイズでは、成功チェックに成功したときに、そのクライマックスアクトに対応したシーンを発生させることで、戦闘では、そのクライマックスアクトに対応した描写をすることで、CPを獲得するのです。例えば、<絆の芽生え>を使うなら、出会いのシーンを作ることで、<軽傷>を使うなら、PCが負傷する描写をすることで、CPを獲得できる、というわけです。
ただし、1シナリオにつき、同じクライマックスアクトは1回しか使えませんので注意してください。
また、一度に使えるクライマックスアクトについては、次の制限があります。
・獲得CPが2以下のものについては、使えるクライマックスアクトの獲得CP合計は2までです。つまり、獲得CP1のクライマックスアクトを二つか、獲得CP2のクライマックスアクトを一つのどちらかを使うことができます。
・獲得CPが3以上のものは一つだけ使うことができます。
そして、CPが10点以上になると、ファイナルバーストという必殺技を使うことができるのです。さらに、ファイナルバーストの威力はCPが大きいほど強くなります。




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